世界経済の成長

世界経済は、世界中の国や地域の経済圏の集合体による大きな視点での経済活動であり、その経済成長も様々な要素から成り立つものとなります。

経済成長とは、その経済圏における経済の活動規模が、時間の経過とともに拡大し増大していくことを指し、例えば一国の経済成長であれば、新しいエネルギー資源の発見があったというような場合では、劇的な経済成長がみられることもあります。
しかしながら、世界経済においては、その経済圏が膨大であるために、必ずしもすべての国が経済的に大きく成長することも、またすべての国が経済的に後退することもないという特徴を持っています。

現在の世界経済の成長は、低い成長率を守ったままになっており、その大きな原因は2008年の世界金融危機にあるとされています。
この金融危機によってもともと小さな成長率である先進国が、大きくそのポイントを下げたことはもちろんですが、この金融危機に対して大きな景気対策を行った中国が、その後も調整を続けており、これにより世界経済の中でも大きな比率を持つ中国経済が減速をした事があげられます。

また、この中国の成長率の低下とともに、中国の経済成長にけん引される形で貿易や投資にて成長を伸ばしてきた、そのほかの新興国や関係各国の経済成長にも強い影響を及ぼしている事があげられます。

1990年代から2000年代にかけては、先進国と新興国、途上国との成長率にはほとんど差は見られませんでしたが、中国は1990年代から大きな成長率を見せるようになります。
この頃はまだ、中国のみの経済成長率の伸びとなっていたのですが、2000年代から2010年代にかけては、この中国の経済成長にけん引されるような形で、中国と新興国、途上国の経済成長が連携する形でともに上昇していくことになり、逆に成長率が低下した先進国との間に大きな開きが出るようになりました。

このそれぞれの成長率は、2008年の世界金融危機によって、先進国を中心に全体的に大きく下がることになり、その後中国の大きな景気対策によって世界全体の経済が支えられたものの、2010年代からは緩やかにその成長率を下げていき、世界経済の全体の成長率も2010年の5.4%をピークにして低下をし、2015年では世界金融危機以降の最低である3.1%となり、2016年の経済成長の見通しは2.4%とされています。

このように、世界経済の成長率はそれぞれの国の経済成長が複雑に作用することによって、その値が決まっていくことになるのです。